ほとんどのWindowsユーザーは、動画や音声の再生にWindows Media Player(WMP)を使ったことがあるでしょう。Windows 10の最新バージョンでMicrosoftがGroove MusicとMovies & TVアプリを導入するまで、Windows Media Playerは長らくWindowsの標準メディアプレイヤーとして活躍してきました。しかし、一部のユーザーは、Windows Media PlayerでDVDを再生できないという問題に直面しています。この記事では、その解決方法をご紹介します。
Windows Media PlayerでDVDが再生できない Windows 10
一部のユーザーから、パソコンでDVDを再生できないとの報告があります。特にWindows Media Playerで再生できない場合、どう対処すればよいのか悩む方も少なくありません。
以下に、Windows Media PlayerでDVDを再生できない場合の具体例を紹介します。
DVDをドライブに入れると、自動的にWindows Media Playerが立ち上がるのですが、DVDを再生できません。ちなみにこのDVDは他のDVD再生ソフトを使えばパソコンで問題なく再生されます。DVDは家庭用ビデオカメラで撮影したものをハードディスクレコーダーと接続して作成したものです。既出の回答も参考にしてみたのですが、解決しませんでした。Microsoftコミュニティ
この問題の原因はさまざまであり、解決方法も複数存在します。さらに、Windows 10ではDVDを再生するための代替手段も用意されています。
Windows Media PlayerでDVDを再生できない原因
なぜDVDはWindows Media Playerで再生されないのでしょうか?以下の点が主な原因だと考えられます。
原因1:デコーダーの問題
エラーメッセージ1:
互換性のあるDVDデコーダーがインストールされていないため、Windows Media PlayerはこのDVDを再生できません。

エラーメッセージ2:
DVDデコーダーが見つかりませんでした
このコンピューターでDVDデコーダーが見つかりませんでした。一部のバージョンのWindowsには、DVDムービーおよびビデオの再生に必要なDVDデコーダーが含まれていません。この問題を解決するには、DVDデコーダーを検出してインスト-ルする必要があります。

Windows Media Playerを実行しているPCに必要なDVDデコーダーがインストールされていません。この場合は、オンラインでDVDデコーダーの入手方法を探し、手動で対応するデコーダーをインストールする必要があります。
原因2:デジタルコピー保護
エラーメッセージ:
DVDドライプ、デコーダー、およびビデオカードの間でデジタルコピー保護工ラーが発生しているためこのDVDを再生できません。

ビデオカード(推奨)とDVDのドライバーを更新してから、DVDをもう一度再生してみてください。また、DVDデコーダーを更新するか、別のデコーダーを削除またはインストールすることで問題を解決できるかもしれません。
原因3:不適切な設定
エラーメッセージ:
DVDビデオを再生できません。Windowsの画面設定を調整する必要がある場合があります。コントロールパネルの画面設定を開いて、画面の解像度および画面の色の設定をより低くしてください。

Windows 10でDVDが再生できない場合は、まずシステムの提案に従ってトラブルシューティングを試してください。具体的には、画面の解像度や色の設定を低くしてみる方法があります。それでも解決しない場合は、以下の手順を試してみましょう。
Windows Media PlayerでDVDが再生できない問題を解決したいですか?DVDを正常に再生する方法を、さっそく確認してみましょう。以下の解決方法と手順はWindows 10 PC向けに説明していますが、Windows 11、8、7でも応用できます。
方法1:コーデックパックをダウンロードしてインストールする
コーデックパックをダウンロードしてインストールすることで、Windows Media PlayerでDVDが再生できない問題を解決できるかもしれません。
Windows Media PlayerでDVDを再生できますか?
Windows Media Playerを利用する際に注意すべき点は、一部のWindowsエディションではDVD再生機能が完全には搭載されていないことです。必要なコーデックが欠けているため、DVDを再生できない場合があります。その場合は、Windows Media Player用のコーデックパックをインストールすることで対応可能です。代表的なコーデックパックには、Media Player Codec Pack、K-Lite Codec Pack、X Codec Pack、DivX などがあります。
コーデックをダウンロードする方法
コーデックをダウンロードするには、下記の手順に沿って操作してください。
ステップ1.ご使用のパソコンのブラウザを開きます。
ステップ2.google.comにアクセスします。
ステップ3.検索ボックスに特定のコーデックパックの名前を入力します。
ステップ4.「Google検索」ボタンをクリックするか、「Enter」キーを押します。
ステップ5.検索結果から対応する公式のWebサイトをクリックします。
ステップ6.画面の指示に従って、フルコーデックパックをダウンロードします。
コーデックをインストールして使う方法
コーデックをインストールして使用するには、以下のガイドラインに従ってください。
ステップ1.コーデックパックの実行ファイルを探し、ダブルクリックします。
ステップ2.ガイドに従ってインストールプロセスを完了します。
ステップ3.パソコンを再起動し、Windows Media Playerを実行します。
ステップ4.画面の左上にある「整理」ボタンをクリックし、「オプション」を選択します。
ステップ5.「DVD」タブに移動し、「詳細設定」ボタンをクリックします。
ステップ6.インストールされたコーデックがリストに表示されていることを確認してください。
ステップ7.Windows 10でDVDを再生します。

さらに、Windows Media PlayerでDVDを再生するには、CinePlayer DVD DecoderやAdvanced Corel DVD Decoderなどのプラグインやアドオンをダウンロードする必要があります。
方法2:DVD動画を別の形式に変換する
ファイル変換は、Windows Media PlayerがDVDを再生できない問題を解決するのに役に立ちます。
DVD動画の形式は?
DVD動画を別の形式に変換することは、Windows Media PlayerでDVDを再生できない場合や、Windows 10で他のツールを使用してDVDを再生したい場合(他のデバイスで再生する場合)に良い選択です。ただし、変換を行う前に、DVD動画がどの形式で保存されているかを確認する必要があります。
DVD(Digital Versatile Disc/Digital Video Disc)とVCD(Video CD/Video Compact Disc)は、最も広く使われている2つのデジタル光ディスク用データ保存形式です。DVDはMPEG-2コーデック規格を採用しているのに対し、VCDはMPEG-1コーデック規格を採用しています(ここではDVDを中心に説明します)。つまり、DVDに保存された動画はMPEG-2を基盤としています。さらに、MPEG-2コーデックはDVD動画に加え、衛星放送、地上波放送、ケーブルテレビのデジタル放送信号にも使用されています。
MiniTool Video ConverterでDVD動画の形式を変換する方法
MPEG-2動画ファイルには、VOB、MPG、TS、SVCDなど、異なる拡張子が使用される場合があります。また、MPEG-2オーディオコーデックはMP3で使用されています。このため、DVD動画をWindows Media Playerで簡単に再生できる形式に変換するには、これらのすべての形式に対応した変換ソフトを使う必要があります。MiniTool Video Converterは試してみる価値があります。
ステップ1.以下のダウンロードボタンをクリックして、パソコンにMiniTool Video Converterをダウンロードしてインストールしてください。その後、このフリーソフトを起動します。
MiniTool Video Converterクリックしてダウンロード100%クリーン&セーフ
ステップ2.「ファイルを追加」ボタンをクリックし、DVD動画をアプリケーションにインポートします。

ステップ3.左下にある「出力先」オプションを展開し、変換したファイルの保存先フォルダを選択します。

ステップ4.「出力形式を一括指定」オプションを展開し、出力形式ウィンドウを開きます。次に、「動画」タブをクリックし、希望の形式を選択します。MP4は最も互換性の高い動画形式の一つであるため、ここでは「MP4 HD 1080P」を例に取り上げて説明します。

ステップ5.「変換」または「すべて変換」ボタンをクリックして変換タスクを開始します。

ステップ6.変換が完了すると、このファイル変換ソフトは自動的に「完了」セクションに切り替わります。次に、「開く」ボタンをクリックして、変換されたファイルを見つけて、確認してください。
上記の手順に従えば、DVD動画を変換することは非常に簡単です。
方法3:互換性のないソフトを確認する
最近新しいソフトウェアをインストールしている場合は、まずそれらを完全に無効化またはアンインストールし、その後にDVDを再生してみてください。新しいツールをインストールしていない場合は、プログラム一覧から不審なものがないか確認してください。
- 「Windows + S」を同時に押します。
- 「コントロールパネル」と入力し、「Enter」キーを押します。
- 「表示方法:カタログ」を選択し、「プログラム」を見つけます。
- 「プログラムのアンインストール」をクリックします。
- パソコンのプログラム一覧を表示します。
- 不審なソフトウェアを探します(アンチウイルスソフトやPC管理ツールは、Windows Media Playerと互換性がない可能性があります)。
- 不審なソフトウェアを無効化またはアンインストールし、WMPでDVDを再生してみてください。
- 必要に応じて、後でツールを再有効化または再インストールできます。
方法4:Windows Media Playerトラブルシューティングツールを実行する
- 「設定」アプリを開きます。最も簡単な方法は、「Windows + I」キーを同時に押すことです。
- 画面を下にスクロールして「更新とセキュリティ」を選択します。
- 左側のパネルで「トラブルシューティング」を選択し、「追加のトラブルシューティングツール」をクリックします。
- 「起動して稼働中」の下にある「オーディオの再生」を展開し、
- 「トラブルシューティングツールの実行」ボタンをクリックします。
- 画面の指示に従ってトラブルシューティングプロセスを完了します。
- 「その他の問題の検出と解決」セクションで「ビデオの再生」を選択し、ステップ5とステップ6をもう一度実行します。

方法5:ドライバーを更新する
デバイスマネージャーで「オーディオの入力および出力」、「ディスプレイアダプター」、「DVD/CD-ROMドライブ」「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」に移動し、ドライバーを更新する必要があります。
- 「Windows + S」キーを押します。
- 「デバイスマネージャー」と入力し、「Enter」キーを押します。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開します。
- 各デバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択します。
- 画面の指示に従って、残りの手順を完了します。
- ステップ4から6を繰り返し、「オーディオの入力および出力」、「ディスプレイアダプター」、「DVD/CD-ROMドライブ」の下にあるすべてのデバイスのドライバーを更新します。

方法6:Windowsディスプレイ設定を調整する
- 「設定」を開きます。
- 「システム」を選択します。
- 左側のペインで「ディスプレイ」が選択されます。
- 右側のペインで「拡大縮小とレイアウト」セクションに移動します。
- 「解像度」を探し、ドロップダウンメニューから低い画面解像度を選択します。
その後、カラー品質の設定も下げてください。

方法7:Windows Media Playerのオン/オフを切り替える
- 「Windows + S」キーを同時に押します。
- 「Windowsの機能の有効化または無効化」と入力します。
- 「Enter」キーを押します。
- 「メディア機能」を展開します。
- 「Windows Media Player」のチェックを外します。
- ポップアップウィンドウで「はい」をクリックして確認します。
- 「OK」をクリックします。
- Windowsがリクエストされた変更を適用するまで待ちます。
- 完了したら、「閉じる」をクリックします。
その後、この手順を繰り返し、Windows Media Playerを再び有効にしてください。

方法8:Windowsシステムを更新する
- 「Windows + I」キーを同時に押します。
- 「更新とセキュリティ」を選択します。
- 右側のペインで「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。
- 画面の指示に従って、システムの更新を完了ます。
ただし、これでも問題が解決しない場合は、DVDを正常に再生できていた時期にシステムを復元してください。システム復元の方法を詳しく知りたい場合は、このページをご確認ください。
方法9:メモリを増やす
一部のケースでは、Windows Media PlayerがDVDを再生できない原因は、コンピューターのメモリ不足にあります。この場合は、タスクマネージャーを開いて不要なプログラムを終了したり、システムをクリーンアップしたりしてください。
方法10:プロキシ設定を編集する
プロキシアカウントを終了して、正常に動作するかどうかを確認します。改善しない場合は、VPNを終了してみてください。それでも失敗する場合は、プロキシ設定を調整してください。
方法11:デコーダーを削除または変更する
Windows Media PlayerでDVDが再生できない場合は、デコーダーを削除するか、別のデコーダーに変更してみることをおすすめします。これは、一部のDVDが再生用デコーダーに特定の要件を必要としているためです。
方法12:サードパーティ製のDVDプレイヤーを使う
DVDビデオを再生するには、VLCなどの他のメディアプレイヤーを利用することをおすすめします。ただし、Windows 10ではVLCでDVDが再生できないという報告も一部あります。
結論
まとめると、この記事では、まず「Windows Media PlayerでDVDが再生できない」という一般的な問題を提示しました。その後、原因を整理し、解決のための12の方法と手順を詳しく解説しています。
また、MiniTool Video Converterの使用時にご不明な点がございましたら、[email protected]までお気軽にお問い合わせください。できるだけ早く返事いたします。
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